不思議な言い伝えを科学で解明できた話!?
扇森稲荷神社こうとうさまの100年ほど前の写真に、ニワトリの群れが写っています(1920年ごろ)
そして、こうとうさまのニワトリに関しては、1985年に出版された山狭の竹田直入(やまかいのたけたなおいり)にて、説明があります。
「コウトウサマには古くから生きた鶏を奉納するならわしがあって、かつてはたくさんの鶏が境内に遊んでいた、という。しかし、その鶏がメスがオスに変わり、その雄も次第に少なくなっていく・・・」
1985年の時点で、二、三羽のニワトリがいたそうですが、100年前の写真に写るほど、たくさんの鶏はいません。
それにしても、メスがオスに変わる・・とは、どういった意味あいがあるだろうと調べたら。ニワトリは卵巣が傷つき男性ホルモンが高まると、性転換することがあるそうです。
イギリスのニュース(英語です)
https://www.thesun.co.uk/news/14974407/chicken-turns-into-randy-cockerel/
1万分の1の確率でそのような性転換が起こるそうです。
すごいですよね。
また、鶏の細胞は自分自身で性別を決め、性別ホルモンは影響しないという説もあります。
ニワトリの細胞は自分自身で性別を決める TSUKUBA SCIENCEの記事
http://www.tsukubascience.com/2010/09/%E3%83%8B%E3%83%AF%E3%83%88%E3%83%AA%E3%81%AE%E7%B4%B0%E8%83%9E%E3%81%AF%E8%87%AA%E5%88%86%E8%87%AA%E8%BA%AB%E3%81%A7%E6%80%A7%E5%88%A5%E3%82%92%E6%B1%BA%E3%82%81%E3%82%8B/
よって、メスのニワトリがオスのニワトリに変わるという言い伝えは、科学的にも本当のことでありました。
そして、1万分の1の確率と言えば、非常に珍しいことなので、昔の人たちは縁起物として扱われたのではないでしょうか。
いずれにしても、不思議なことですね。
一見、科学的ではないような言い伝えも、実は科学で証明されることがあるという事例となりました。